TOP塾長のひとりごと先生の話をよく聞くんよ!20240327

2024年03月27日 水曜日 先生の話をよく聞くんよ!20240327     ( 塾長のひとりごと )

「学校で、先生の話をよく聞くんよ」
「分からんかったら、先生の話を書いて帰るんよ」
「しっかり聞いて、それを覚えとくんよ」
これらの言葉は、お母様方が小さい子や成績不振の生徒に声掛けされているのをよく耳にします。
「その通り」です。勉強の基本は【学校の授業】です。私もそう思います。

しかし、ちょっと待って下さい。

「よく聞く」って何ですか? 何をどのようにすれば「よく聞いた」ことになるのですか? 先生の話を最後まで「うんうん」って聞いて、答えを書いて、丸をもらって『ニコッ』の生徒をたくさん見てきました。授業の板書を何の疑問も無く覚えて書いて丸になったから満足している親子もたくさん見てきました。
確かに【丸】になることは良いことです(少なくともバツになるよりは・・・)が、それが元となり、受験や高校の授業についていけなくなった生徒も何人もみてきました。
「塾長のひとりごと」でも何度も指摘してきましたが、近年の地元小・中学校の授業は、テストの答えを説明しているような感じです。小学校では、ほぼ100%説明します。だから『100点取れて普通』と言っているのです。中学校では90〜95%説明します。だから80点以下だと『不安レベル』だと申しているのです。

一斉授業(学校や有名進学塾)の形態では、先生が一方的に説明するしかありません。
分からない生徒が居たら「何でですか?」と質問するしかありません。気が弱かったり、少し遅れ気味の生徒は『恥ずかしくて』質問できません。だから理由も分からず根拠も無いまま「ノートに書いて」「覚えて」「記入するだけ」になるのです。それで【丸】になってしまうから勘違いするのです。

たとえば、我が教室では、用語や問題に対して根拠や理由を説明します。『だから、こうするんだ』と理解していないと、逆から聞かれたり、応用して利用する必要のある問題に対応出来ないからです。
小学・中学の算数・数学の授業中の例です。
「この問題はどうゆう状況?」「何が分かってる?」「何をして何を答えろって言ってる?」「そうだね!」「じゃあ、何をすればそうなる?」「次にこうなる為にはどうすればなる?」「そうだね!」「じゃあ、答えに辿り着くために最後に何をする?」「で、この書き方で良い?」と箇条書きにしながら順を追って説明している場面を見ます。
ここが分かれ道です。

改善して急に成績アップする生徒は、答えよりここの説明を大切にします。途中に自分が覚えて無かったワードやルールが出てくると書き込んでいます。そして自宅で一人で自分に説明しながら再度順を追っています。根拠や流れが理解できて、頭の中で何をどのように考えていけば良いのかのお手本を目の当たりにしたのです。先生が書きながら5分も掛けて説明しましたが、一人で頭の中で考えれば20〜30秒のことです。これを繰り返すことを【先生の説明を聞いている】とか【聞いたことを覚えておく】と言います。

ところが、改善に時間が掛かる生徒や最悪下〇する生徒を見ていると、先生が説明している間『ボ〜』と眺めていて、答えまで辿り着いたら、その答えだけを記入して嬉しそうにしていたり、先生が書いた説明の紙をもらって帰って、また「そのままを覚えよう」としています。
それでは、今までと何も変わりません。

今までと変化させたいから塾に来ているのではないのですか?
今までと同じことをしていては何も変わらないと思います。
「今までは、これで何とか・・・」って生徒も居ますが当然です。今までは、これからよりも簡単だったのですから・・・。

保護者も「聞きなさい!聞きなさい!」と、『聞けば分かる』『聞けば出来るようになる』と信じておられる方が居られます。「家の子は、チャンと聞いてるって言ってます」を主張される方も居られます。

現状の学校の問題点を理解して、将来への対応も考えている私たちを少しは信じて下さいね。

和田塾長

担 当

小学生 中学生 

教 科

自己紹介

「近所のおっちゃん」的存在の頑固オヤジです。 大学の文系を卒業しておきながら、物理と中学数学の好きな変わり者です。 教員免許を取りながら、なぜか衣料関係での仕事23年。心理系のアドバイザー資格まで持つ。 一大決心で教育の世界へ。毎日が感動と落胆の日々です。 「素直に従って行動した生徒は、絶対に志望校に入れてやる!」が口癖です。

 

 

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