TOP塾長のひとりごと楽しい学習は時間の無駄?20260429

2026年04月29日 水曜日 楽しい学習は時間の無駄?20260429     ( 塾長のひとりごと )

楽しい学習は時間の無駄?

近年「子どもが嫌がることは・・・」とか「厳しいのを嫌がるんです」とか「楽しい授業を・・・」という言葉を言われる保護者が激増中です。
そこを商機と見込んで「優しい塾」「決して叱らない塾」「うちに来るだけで誰でも成績上昇」と綺麗ごと(ウソ)で集客している塾も急増中です。
それらの風潮に、科学的な異論証明がありましたのでお話しします。以下です。

実は最新の認知科学や運動生理学において、ただただ楽しいだけの学習とか、ただただ楽しいだけの楽な運動は実は「時間の無駄かも知れないよ」というお話しです。
ヨーク博士は、学習における最大の罠は「パフォーマンス」と「真の学習」を混同することだと仰っています。
パフォーマンスとは「その場ですぐにできること」。真の学習とは「時間が経っても定着しており、別の場所でも学習したことを取り出せること応用・利用できること」と言われています。そしてい恐ろしいことに、その場でのパフォーマンスが高い(例えばスラスラ問題が解けるとか、その時は楽しく学習ができるとか、英語が喋れるとか、運動できるとか)楽しい時には、真の学習は起きていないということが実験で示されました。

山本七平先生は言っています。「面白くてためになるものはない。面白いことはためにならないし、ためになることは面白くない」と。合格率1%台の旧司法試験を突破した法曹は「コンフォートゾーン(快適領域)を出なければ難関突破などあり得ない」と言っています。この二つの言葉は、成長の本質が「負荷」にあるという冷厳な真理をついている。

博士の考えの続きです。

1.成長は「不快」の中にしかない
人間が成長するのは、心地よい「コンフォートゾーン」を出て、未知の「ラーニングゾーン」に入った時だけである。
快適領域;既知の反復。「楽しい」が、能力は現状維持に溜まる。
学習領域;未知への挑戦。脳に負荷がかかり「苦しい」。
勉強における「苦痛」や「ストレス」は、脳が新しい神経回路を構築しようとする軋みであり、筋トレにおける筋肉痛に他ならない。痛みのないトレーニングが筋肉を肥大させないのと同様、苦しみの無い学習もまた、知性を強化することはない。

2.「消費」と「投資」の峻別
現代社会は「エンタメとしての面白さ(消費)と「学習としての苦役(投資)」を混同している。
エンタメ;受動的。脳の報酬系を安易に刺激し「分かった気」にさせる。
真の学び;能動的。自身の無知と向き合う屈辱と忍耐を伴う。
「楽しく学ぶ」という甘言は、参入障壁をさげるためのマーケティングにすぎない。難関突破に必要な強度とは、対極にある概念だ。

3.「楽しさ」ではなく「渇望」
難関を突破する者が抱く感情は、遊園地のような「楽しさ(Fun)」ではない。
知的な渇望;理屈を理解したいという、飢えにも似た欲求。
征服の悦び;苦痛に耐え、難関な概念を支配下に置いた瞬間の達成感。
それは安易な快楽ではなく「苦行を乗り越える充実感」である。

結論
予備試験経由の司法試験や最難関医学部入試を突破する、他者が到達し得ない領域を目指すのであれば「楽しさ」を指標にするのは誤りである。「苦しいからこそ、今、階段を登っている」「面白くないからこそ、血肉となっている」
脳への負荷を歓迎するこの冷徹な規律だけが、目前に聳える鉄壁の門をこじ開ける鍵となる。

つまり、生徒が「先生の説明をキチンと聞いてるのに成績が上がらない」とか、それを受けて保護者が「家の子は頑張っているのに成績が上がらないのは、先生の教え方か相性が悪いからなんです」「子どもの求めるようなやり方で教えてやって下さい」って求める風潮があります。
これらは「勉強を聴く」と「内容が分かる」と「理解したことを覚えておく」と「考えて思い出す」と「利用する」を全て一つの「チャンと聞いてる」のアクションで可能になると思い込まれていることに起因すると考えられます。
中には、学力の向上より「子どもが機嫌よく通ってくれれば…」の子守的要素を求められている場合もあるかも…。
多くの障壁は、幼児の「聞いた〜」「先生の言ったように塗った〜」「わぁ〜、すごいすごい。偉い〜」を何年経っても何十年経っても【学ぶ】と保護者が勘違いされていることです。
成長段階において、「執るべき行動」や「理解」や「我慢」は変わらなければなりません。
我が子がそれを「勘違い」をしていたら、キチンと「違うよ!」と言ってあげることが【真の子育て】ではないでしょうか?

和田塾長

担 当

小学生 中学生 

教 科

自己紹介

「近所のおっちゃん」的存在の頑固オヤジです。 大学の文系を卒業しておきながら、物理と中学数学の好きな変わり者です。 教員免許を取りながら、なぜか衣料関係での仕事23年。心理系のアドバイザー資格まで持つ。 一大決心で教育の世界へ。毎日が感動と落胆の日々です。 「素直に従って行動した生徒は、絶対に志望校に入れてやる!」が口癖です。

 

 

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